つなんち 2007年02月
本名です。(両親がマグロ好き)
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発表します(1)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
バレンタイン企画
お題(1)
大賞・特別賞の発表です
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



【お題1】



全力で慰めてください








=特別賞=
18名様





ご投稿者 :ハルカズ

■芸人にケツで割られるより、100倍マシだよ





励ましてもらわない方が1000倍マシだったわ。




--------------------





ご投稿者 :nyao

■そっちの割りそびれた方でイチゴを潰したり、
 エンターキーを押したりできるじゃないの。
 頑張れば視力検査もできるんだから。
 一発芸には欠かせない代物だと思うよ!





いざとなったらケツで割っとけばスタンディングオベーション。
女のコって本当に得だよね。




--------------------





ご投稿者 :panco

■一本の箸は折れても、三本の箸は折れないわよ





確かにpancoさんの言う通り男子は三本足だから走るのが速いけど
一本のワイヤーの上を滑るのは女子の方が早いわよ。




--------------------





ご投稿者 :番長

■箸達の引き裂かれたくなかった愛を感じられたんだから、
 いいじゃない。

 いい話や~。





他人の愛は引き裂いてなんぼなのよ。
番長、目を覚ますのよ!(パンパンパンパン)




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ご投稿者 :☆わか☆

■きれいに割れると両想いとかいう、あれよね?
 ・・・慰めか。
 つなさんの愛があふれておるという事じゃ。





その愛の海で溺れてみる?
同性で正気で生還した人はいないけど。




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ご投稿者 :ゆーみ

■「すいませ~ん!割り箸もういっこ~!」





森林伐採、森林伐採。
天井のポスターをフクヤマくんからC.W.ニコルに替えれ!
そしてフクヤマくんのヤツ、送ってくれ。




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ご投稿者 :syougun

■ピンク、に あ う わ ぁ ~





告白とみなして思わせぶりな態度でヤキモキさせちゃうよ?
お医者様でも草津の湯でも、治せないのよ?




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ご投稿者 :はるしゅん

■大丈夫。
 マニキュアはハゲてない。
 ハゲてなんか、いないんだぞー!(叫





それ以上叫んだら、寝顔にそっと濡れティッシュを重ねるわよ。
(つまり、ハゲてる)




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ご投稿者 :着やせ

Click Here





ちょ、これ、調べたら一本90円もするんじゃない!
あたしはエノキ茸で我慢することにするよ(通常価格58円)




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ご投稿者 :いずはん

■だ,大丈夫…何とかなるよ。
 両方ひっくり返したらいいし,
 いずはんもしょっちゅうやってるから…(;゜;∀;゜;)





ねぇ聞いて。
両方ひっくり返したら問題が解決するどころか
生理マン2日目のようなイライラに苛まれるわよ。




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ご投稿者 :ごう

■生きてるだけで丸儲け(ごうさんの座右の銘)





二階からぼた餅(あたしの夢)




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ご投稿者 :びび

■検便用に、ちょうどいい割り方をしてくれました。
 左ので兎のような固いコロコロウン○を刺せるし、
 右のでワカメ等の混じってるウン○を選別できるし、
 めでたしめでたし





びびさんお願い、選別は検便業者の方に任せましょ。
さもないと「めでたしめでたし」じゃなくて
「ワカメ出たし、ワカメ出たし」になるわよ。




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ご投稿者 :ぷふ

■アニータがやったのって言っちゃえばいいのよ





オカネ、カエシマセン
ゼンブ、ツカテシマタ
ノゲイラ、アカノタニン



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ご投稿者 :さび

■日本に来て初めて割ったにしては上出来、上出来。
うん。





オカネ、カエシマセン
ゼンブ、ツカテシマタ
ダカラ、ノゲイラ、アカノタニンダッテバ



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ご投稿者 :ミッチー

■右側はスプーン、左側はつまようじ。
 始めからそのつもりでわざとやったんだと思い込む。
 ほら、ご飯も食べれるし、歯に挟まったものも取れて一石二鳥♪





そんなミッチーとの一期一会 → priceless




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ご投稿者 :え~ちゃん

■その箸は今どこにふらふらと浮かんでいるのか
 その箸は今どこでボロボロで進んでいるのか
 流されまいと逆らいながら
 箸は挑み箸は傷み
 すべての水夫が恐れをなして逃げ去っても
 その箸を使ってゆけおまえの手で使ってゆけ
 おまえが消えて喜ぶ者におまえの箸を使わせるな





折り損じるたびに歌ってたらラーメンがのびるわよ、宙箸。




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ご投稿者 :akkon

■だいじょぶ。
 右のほうは、つくねに差しちゃえばいいのよ!!





左のほうは、旦那の愛人を刺しちゃえばいいのね?




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ご投稿者 :ウザポルセ

■仕事で穿く靴下の9割が「黒」なんですよ。
 朝から選ぶんですが、
 タンスの靴下置き場が黒で埋めつくされてるもんですから、
 組み合わせの違うヤツを選んじゃうんですね。
 長さが違ったり、模様が違ったりするんですよ。

 でも、僕は大して気にしないんですね。
 むしろ誇りをもって長さの違う靴下を身に着け、
 世間の荒波へ漕ぎ出すわけです。(普段より輝いた表情をして)

 何故なのか?
 何故長さの違う靴下を穿いた僕はそんなに
 も輝くことができるのか?

 たとえ長さの違う靴下を穿いていても、
 それが靴下であることを決して諦めないからなんですよ。

 「長さが違うからそれは靴下として成立しない」
 これは人間のエゴなんですね。
 靴下に靴下であることを辞めさせるのは人間の身勝手なんですよ。

 翻って今回のつなさんは、長さの違う割り箸を呪った。
 箸が箸でなくなったことを誰かに慰めて欲しいと思った。

 つなさん。それはエゴなんだ。

 狙った場所で折れなかった箸であれ、
 箸自身は従前変わらずつなさんの箸であることを願ったはず。
 つなさんは一方的にその願いを拒否しようとした。

 長さの違う靴下を穿いた僕が普段より輝きを増すように、
 つなさんには長さの違う割り箸を使ってこそ輝いて欲しい。
 長さの違う箸こそ愛して欲しい。
 箸であることを辞めさせないで欲しい。

 せっかくのバレンタインデーなのに言葉が過ぎたことを
 申し訳なく思います。
 でも、すべてのチョコレートが甘いとは限らないんですよ。





対の靴下同士をクルリとまとめてくれるひとが
早く現れますように心からお祈り申し上げます。















=大賞=
1名様





ご投稿者 :ピンブーのママン

■割り箸折れたってなんとか使えるから
 落ち込まなくても大丈夫だよ。
 高校時代、ママンなんかお弁当に箸忘れて、
 友達の分ももらって、
 牛乳のストローで食べたんだから(泣)
 なんでストローってあんなに食べづらいんだろう…
 って、用途間違えているから!





ママンが高校生の頃って
ストローがアルマイト製だったのかしら?
でもママンが高校生の頃は特別警察や憲兵隊に
金属という金属を全て没収されてたはずだから
ストローも竹製とかだったのかしら?
いずれにしても、
ママンのお陰で自分より不幸な人の話を聞くことが
一番元気になるってことに気づいたよ。
ありがとう、ママン。
大賞、受け取ってね。

尚、大賞の副賞としまして
Aコース:ダイヤモンドの詰め合わせ
Bコース:豪華客船世界一周の旅
Cコース:管理人のメッセージカード
の3コースから選択していただきましたところ
ピンブーのママン様は空気を見事にお読みになられまして
順当にCコースをお選びになられましたことを
付け加えご報告させていただきます。









=あとがき=

多数のご投稿ありがとうございました。
秀作揃いで受賞作品選定は困難を極めましたが
管理人の心が慰められたご投稿を受賞作品とさせていただきました。 

明日は【お題2】
「砂まじりの血が先」の大賞・特別賞の発表をさせていただきます。
お楽しみに☆

TOP
二・二六事件(うちとこ)

【2007/02/26 21:03】











【2007/02/26 21:04】


関連:事件


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マッチ売りの少女



xmas_2009






- 第2ヒント -

この絵にも隠しリンクが貼ってありますが第1ヒントのリンクエリアの1/3しかない小さなリンクです。リンクが切れるのは22日。それまでに頑張って探してね☆

この記事の題名「マッチ売りの少女」を必ずメモしておいて下さい。




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ショパン、ネコを踏む(後編)

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

━前回までのあらすじ━

つなはちゃっちぃ花束を抱えて
高校時代の友人典子の経営するピアノバー開店の夜
お祝いに駆けつけたが手違いによりピアノ演奏するハメに。
しかしこの女、ピアノの腕前は
「♪ブンブンブン」で飛んでた蜂は墜落し
「♪咲いた咲いた」で開いていたチューリップもそっと花弁を閉じる始末。

ところがひとつだけ自信満々で弾く事ができる曲があるのです。

でもね・・・

縛っていたリボンをスルスル解いて箱を開けようとしてるけど
その箱の名前が「パンドラ」だってこと、知ってるのかしら?

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆





大ピンチだと思った。
今まで生きてきた中でもトップクラスの崖っぷち。
 
典子に迷惑をかける訳にはいかないし、
かといって、
「チャルメラ」弾いてショパンだと言い張るわけにもいかないし。
 
ふたりの顔色が少し青くなったのは間接照明のせいだけじゃないようね。
 

「なぁ、つな。
あんたぁ何か弾けるんあるん?」
 

典子も相当追い詰められてるんでしょう、
岡山弁丸出し。
 
私は正直に応えます。
 




「ネコなら踏めるよ」
 

典子の頬に血の気が蘇りました。
 

「そ、そ、それだ!」
 

「ちょ、ちょ、ちょ、ちょ、落ち着いてよ!」
 

ピアノバーの開店日だよ?
お客さんだって耳の肥えてらっしゃる人ばっかりだよ?
この空気の中でネコを踏むなんて
あたしのガラスのハートは耐え切れないで粉微塵だよ。
 

「大丈夫よ。
お客様の顔ぶれみてもピアノで飯食ってる人は10人も来てないよ」
 

「ムリムリムリムリムリムリムリ」
(100万回クビを横に振るあたし)


「あのね、ピアノは心が大切なのよ。楽曲じゃないのよ!」
 

「わーわーわーわーわーわーわー」
(人差し指を耳に入れたり出したりするあたし) 


「県北の露天風呂で更衣室に泥棒が入っちゃって
名前も知らない二枚貝で素っ裸の要所要所を隠して
国道を横切って旅館まで辿り着いたあの冬の日を思い出すのよ」


「あぁ・・・ぁぁぁあ・・・ああぁぁああ・・・」
(両手をクロスさせて胸を抑えるあたし)


  

典子ぉ、悪いけどあたしのは無理だよ。
たとえ天と地がひっくり返っても
出来ないものは出来ないよ。



「お願い!
リトルマーメイドのやきそばパンおごるから」














弾いてみようかしら。
 

 

せっかくのチャンスだし
こんな機会めったに無いって思ったら
何だか思い出作りもいいかなぁーって。



あたしのハートが大海原の小船みたいに揺れてる中
タキシードのハーフっぽい男性がこけら落しの演奏を始めました。
 

 
みなさんお話を止めてその演奏に聴き入ります。
 
ショパン、ノクターン第2番変ホ長調
(♪が流れても平気な方はここをクリックして下さい)




マイナスイオンが空間に敷き詰められていきます。
 

 



「ロバートさんの素晴らしいノクターンでしたね。
続きまして
ショパンコンクール審査員特別枠出場経験者
私の親友のつなが弾きます」
 

期せずして拍手の渦が。 
 





 

あたしは風を切って逃げました。
 

 


が、出口が分らず
やはりここでも観葉植物の陰に身を潜めていたんだけど
首根っこを掴まれて
ピアノの前へ座らされました。


ピアノのフタが突然閉まって指が骨折すればいいのにって思いました。
 

 
会場を見渡すとみんな目を閉じたまま
あたしのショパンを待っているようです。



(逃げられない)



吐けるだけの息を全てしぼり出し、
背筋を伸ばしながらゆっくり2回深呼吸。


ダウンライトが消されて
たったひとつのスポットライトに。


左手をGフラットにセットして
右手はこめかみをグリグリしながら
ショパンの霊が憑依してくれるように祈るあたし。



自分の背中を押すように咳をひとつ。







岡山にお立ちよりの際は是非お訪ねになってみてください。

ドアを開けて右側のシャガールの下にある
アンティークなサイドボードの写真たての
ど真ん中でノドちんこが見えるほど笑ってる
モスグリーンのワンピースがあたしです。




2005・7・24 URA_P後編掲載
2007・2・25 加筆
TOP
ショパン、ネコを踏む(前編)
幸町の大手百貨店を横目にモザイクカットの石畳を50mほど進んで
市役所通りに出る頃には殆どの自動車がヘッドライトを点けていました。

週末の目抜き通りの賑わいの中を万年初心者ドライバーの私は
「車で来なくてよかった」と思いながら
自転車でフラフラ目的のお店を目指します。
 
高校の同級生典子(のりこ)(超美人)から電話があったのは月曜日でした。
 
地元では有名な繁華街の、
多分一番大きなビルのテナントでピアノバーをオープンする、
まぁ言ってみれば宣伝の電話だったんだけど
「オープンおめでとう」の一言だけでも伝えようと思って。

「普段着で来てね」って言われたんだけど、
その言葉を鵜呑みにしたための数知れない赤っ恥は
どれをとっても触れられたくない暗い過去で、
今でも目をつむって思い出すと閉経しちゃいそうです。


まぁ、適当にフォーマル風味で。
 
手ぶらってわけにもいかないので中央町の大きなフラワーショップへ。

ラナンキュラス(花言葉・おめでとう)を探したけど
時期的に難しいと言われ店員さんに薦められた
ピンクのダマスクローズを花束にアレンジしてもらって大満足。

愛想のいい店員さんの笑顔につられて
ついでに目指すビルまでの距離を訊いたら
「もう見えてますよ」って南向きの出窓の方を指差してくれて。

朝陽が昇る方角を
「天才バカボンの歌の逆」
と覚えている重度の方向オンチなあたしだけど
お目当てのビルは迷おうにも迷えないくらいでっかいの。

広いエントランスの隅っこに自転車を止めて
お店の名前をテナントのプレートで確認。
 


「7階、7階・・・」
 

「7階」だと何度も自分に言い聞かせてエレベーターホールへ。


「7階、7階・・・」



「すいません今何時ですか?」
「7階です」
みたいな。



「7階、7階・・・」



「すいません週何回ですか?」
「7階です」
「摩擦で火ぃ噴くで」
みたいな。




ここでエレベーター脇のメタリックな壁に映る自分の姿に驚愕。
 
 
「ああっ!」
 

いつもの癖で髪の毛を耳のうしろでくくってる。
しかも片っぽは昼食ったタコ焼の容器にかかってた輪ゴムで。


あわててトイレへ。
 
手のひらにツバぁペッペしてグシャグシャってしてみたけど
くくってた型がなかなかとれなくて
結局もっかいくくり直してお祝いの花束から小ぶりの花ぁ二つもいで
輪ゴムを隠すことに。

鏡で何度もチェックしてやっとエレベーターに乗った時は
すっかり夜の戸張捷が降りてました。
 


7階フロアでウロウロしてたら
派手な花輪で埋め尽くされてる一軒のお店に目がとまって、
「ま、まさかね」って思って店名を確認したら、
そこが典子のお店でした。
 

「場違い」って文字があたしの頭の周りをピヨピヨと回りました。


見たことも無いような彫刻が施されたゴージャスなドアに
ライオンのコンコンする頭部が。

ライオンのコンコンする頭部なんて、
ウィスキーのコマーシャルでしか見たことがなかったあたしは
高級感たっぷりのオーラに耐え切れず観葉植物の陰に身を潜めました。

 
「そ、そうだ。
花束に手紙を添えてそっと置いて帰ろう」
 

あたしは観葉植物の陰でシステム手帳の白紙ページを一枚破って
「典子、おめでとう。つな」と走り書きし花束に添えて
ライオンのドアまでコソコソ近づき極力目立たないように
コンコンする輪っかに花束ごと突き刺してたら
うしろから肩をポンされました。
 

「つな、来てくれたんだ~」
 

典子です。
 
高校時代から美人で目立ってたけど、
更に数段綺麗になってる典子があたしを見てニコニコしてました。
 

「あっ! の、典子。
これ。何だかちゃっちくてゴメンね」
 

あたしは花束を、
とにかく、そのしょぼい花束を典子に渡しました。
 
典子はとても喜んでくれてあたしをお店に中にエスコート。
 
まさかイヤとも言えず
中途半端なドレスアップの自分は穴が無かったら掘りたい感じで
乗りかかった船に閉じ込められた心境でした。 
 


お店の中には時間がまだ早いということもあって
数名のホステスさんと3人のお客さんしかいらっしゃいませんでした。
 
でもみなさん正装されてて、
ぷっかり浮いてるあたしは身の置き場に困り果て。 

間接照明に浮かび上がるお宝の数々。
高価に違いないビスクドールが
あちらこちらにチョコンと座ってたり、
有名な画家の作品に違いないよくわからない絵が
センスよく並べられてたり、
すこぶる高級感が漂う、あたしには縁の無いお店でした。
 
中でも一際目を惹くのは一番奥まったステージらしきスペースに
デ~ンと置かれたグランドピアノです。
 

「りっぱなお店だね。
何か場違いっぽくて恥ずかしいわ。
忙しくならないうちに帰るね」
 

全力で帰り支度をしていると、
典子が私の両肩を掴んで揺さぶりながらこう言いました。
 

「何言ってんの?簡単には帰さないわよ」
 

嫌な予感がしたけど、
手にシャンパングラスを持たされたので逃げ出すわけにもいかず。
 
典子が手招きしてカウンターの一番奥にあたしを呼びます。
で、耳を疑うセリフを言います。
 




「つなってショパン弾けるよね?」
 




「はあ?」
 

「私の友達だって紹介するから一発かましちゃってよ」
 

「ちょ、ちょ、ちょ、ちょ、
ポロネーズをスパゲティーだと思ってたあたしが
ショパンなんか弾けるわけないじゃん!」
 

「ええっ!?
だって冬の同窓会の時に
ショパンコンクールに審査員特別枠で推薦されたって聞いたよ」
 

「だ、誰に?」
 

「祐子」
 

「あ~のぉ~やぁ~ろぉ~おぉ」
 

「どうしよ~、かなり言いふらしちゃったよ」
 

「・・・えっと・・・ショパン?」
 

「・・・そう・・・ショパン!」
 
 
 

ふたりが絶句してるうちにお客様が少しづつ増えてきました。
あたしは典子に恥じをかかせちゃいけないと思って
封印していた魔剣を静かに鞘から抜くことにしました。
 
 

=つづく=





2005・7・23 URA_P前編掲載
2007・2・24 加筆
TOP
街の灯りがとてもキレイね。
なぁなぁ、
ゆみからな、
こないだの丼の企画の景品が届いたよ。




ゆみちゃん?
ああ、めっちゃベッピンさんの?





このクランチチョコレート激烈に美味しいわよ。
でもな、
缶には4色でな、
「四季を彩る光の演出」
って書いてあるのに
中には茶色のクランチチョコしか入ってないのよ。
ゆみのヤツ、キレイな色のはすでに食ったんかなぁ?











「横浜みなとみらい21」と
「コスモワールド」と
「観覧車」がその謎を解くカギになると思うで。





ちょっと、ちょっとちょっと。
そんなにバリバリ食べちゃうとあたしのが無くなるじゃない。
あと1個はあげるから3個よこしなさいよ。





構わんが、
お前さん7個食べることになるぞ(9個中)





そんなことより、
こっちのお菓子も超美味しそうよ。








さすが都会は違うよな。
田舎の小さな町を合併吸収しまくって人口を増やして
何とか政令市に指定してもらおうとしているうちとこじゃぁ
こんなオシャレなお菓子は手に入らないよな。




ホント、横浜県はすごいわね。
観覧車がカラフルなのもうなずけるよね。





あたしは、オレンジ味をいただいちゃおー。










じゃぁ、オレはグリーンティを貰うで。
















硬いわ。
歯が折れそうよ。





ホントだな。
アレじゃないか?
ジーっと舐めて溶かすタイプじゃないか?




ホントだ。
噛まずに舌先でレロレロしてると
何かオレンジのいい香りが鼻に抜けるわ。

お菓子のメーカーとか書いてない?






えーっとな。






アロマキャンドルとは書いてあるけど
メーカーは分らんな。









━━━ゆみへ。

とっても美味しいのん、ありがとな。
どんな形で体外へ出たのかきっちり報告したかったんだけど
しびり腹になっちゃって飛び散っちゃったから
詳細は闇の中なの。

ぅうん、あたしの腹がしびったのは
ゆみが贈ってくれたクランチチョコレートのせいじゃないことは
残った「ローズ味」を友達の祐子に薦めた時
彼女から詳しい説明を聞いたので全ての謎が一本の糸に繋がったわ。

もう腹もしびってないからさ、
明日の朝には飛び散ってたあたしのも
一本に繋がると思うの。

ああ、都会って憧れちゃうわぁ。
TOP
春の気配
最寄のコンビニのレジのちょっとかわいい男の子。








告白がストレート。








宝石だとかお金だとかじゃぁ揺らめかないあたしのハート、
山盛りの銀シャリの前でロマンチックが止まりません。






「つなさん。
今夜はあなたを帰しません」
(できるだけ低い声で)




「およしになって。
それ以上あたしの心に入ってきたら
元へは戻れなくなるわよ」
(両手の「パー」を突き出すようにして首をすくめながら)




「覚悟の上です。
つなさんとなら、たとえ火の中水の中」
(汗を手の甲で拭きつつ平泳ぎ)




「あぁ・・・ぁぁああ・・・
すごいわ。
すごい量よ」
(顔を覆う指の隙間からガン見)




「200gは余計に入っています」
(腰の高さでピースサインをしながら囁くような微かな声で)



「あぁ、もう入らないわ。
これ以上押し込んだら
ひり出るわ」
(激しく内股にして2~3回ヒザをピョコピョコ曲げ伸ばし)



「こう?
つなさん、こう?」
(上気したテノールあたりで)



「ごめんなさい。
ちょっとお化粧室へ・・・」










そしてあたしは紅を引き直して「んぱんぱ」するの。




『んーぱ、んーぱ』






何で「んぱんぱ」してるのか
旦那があたしのおでこに手を当てながら訊いてきたけど
一から説明するのが面倒だったから
半開きのクチとけだるい流し目で一連の流れをほのめかしてみたよ。
TOP
おでん(涙はカラシのせいじゃない)
日曜日に、ハートに型抜きしたスポンジの切れ端で
飢えぇ凌いでた反動らしく(関連記事)
一緒に買い物に行ったら旦那のヤツな、
おでんを腹いっぱい食いたいって
スーパーの入り口の自動ドアのところでドスドス足踏みして
ダダぁこねたんです。

日頃あんまりドスドス足踏みしてダダぁこねたことがない人だから
よっぽどハートに型抜きしたスポンジの切れ端で飢えぇ凌いだんが
こたえたんかな、これ。

あたしとしても、
夕食がおでんなんはやぶさかじゃないからさ
おでんに入れる具ぅを、
フゥフゥ食べるパントマイムで思い出しながら
ぽいぽいカゴに入れてたら・・・・・













お相撲さんが稽古あとに食べるようなんになりました。


腹ペコのはずの旦那が「あっ」と小さく発して
あとずさりしました。


久しぶりのおでんだったんで
膨らがる計算までは出来んかった。


あたし、膨らがるん忘れとったん。


でもな、
ゆでたまごを作る時にクルクルかき回したからな
黄身が真ん中に収まっとる自信はあるで。

TOP
俺が今、涙がこぼれないように上を向いている理由
おはようございます。
旦那のモーリです。


今日は つなが友達の結婚式に出席します。


ウェディングケーキを頼まれたらしく
早朝から張り切って作ってます。














製作途中図







ハートに型抜きをしたスポンジの切れ端
(俺の朝ごはんと昼ごはん)






出来上がりらしい。
(俺の朝ごはんと昼ごはん以外の部分)



TOP
ワニワニパニック
それでは次のニュースです。 

 
 





つな(27)が昨夜ボーリング場の一階のゲーセンで
歴史的な敗北を喫しました。 
これにより10年間守っていた無敗伝説が崩壊しました。
 

調べによりますと17日の夕方、
悪友4人に声をかけ自分に有利なルールを勝手に施行。
メガマックとチキンナゲットを賭けて
ワニワニパニック勝負をしましたが惨敗に終りました。
 

つな(27)は10年前の運動会のリレーで
3人に抜かれ2年3組が最下位になったなどと
遠い昔話をひきあいに出し
自分は運動オンチであると猛烈にアピール。
 

4人の悪友は「関わると面倒」だと判断。
つな(27)にハンデ【+5】を認めました。
 

開始早々祐子が71のハイスコアを叩き出したため
闘争本能が暴発、ワニがブッ壊れそうな勢いで
ピコピコハンマーを振り回すつな(27)に店員も苦笑い。
 

案の定、序盤のハイペースが祟り早々と失速。
「食べちゃうぞ」のボーナスチャンスでは
使い物にならなくなった腕をあきらめ
アゴでワニを叩くという執念を見せたものの
合計15ヶ所を噛まれ万事休す。
 
 


 
 
 
 
 
敗戦の原因を
「写真写りの悪い右側から携帯カメラを向けられたため
動揺して乳酸の貯まりを早めた」
と乙女心を覗かせていますが
友人からは
「どの角度から撮ってもブサイクはブサイク」
「厳しい現実を受け止めて欲しい」
と熱い応援メッセージが贈られていました。



2005・3・18 URA_P掲載
2007・2・18 加筆
TOP
潮の香りがしてきたわ、もうすぐ着くわよ。
昨日の朝な、
何か一品足りんなぁって思って
チクワを乱切りしてた時に『ピンポーン』ゆぅーたんで
エプロンの前掛けのヒラヒラで手ぇ拭きながら
「は~い」言ぅて出てみたらクロネコさんの宅配便が届きました。

守ってあげたいいずはんからのバレンタインプレゼントでした。

事前に掲示板で守ってあげたいいずはんが知らせてくれてたから
楽しみで楽しみでガムテぇうがすのもまどろっこしくて
ちょっと開いた穴に指ぃ突っ込んでバリバリ開封したら
中には手作りクッキーと執念のこもったメッセージが。

それでな、
食べてみたらな、
この世のものとは思えんほど激烈に美味しかったの。

守ってあげたいいずはんがな、
あたしのために一生懸命作ってくれたんかと思ぉたらな、
涙が自然にあふれてきてさ、
包み紙の「ブルボン」のロゴが滲んで見えなくなっ・・・・・


こりゃ「ブルボン」の「バームロール」じゃった。


こっちじゃこっちじゃ、
守ってあげたいいずはんの手作りクッキーはこっちじゃった。





それでな、
食べてみたらな、
この世のものとは思えんほど激烈に美味しかったの。

でもな、
ただ貰っちゃっただけでさ、
守ってあげたいいずはんがな、
あたしのために一生懸命作ってくれたクッキーを
「あー、うまかったぁ『ポンポン』(腹つづみ)」じゃぁ、
あたしとしても末代までの恥じじゃが?


なにより、
守ってあげたいいずはんの生霊が取り憑くで、これ。


手塩にかけたクッキーを断腸の思いで里親に出す惜別の情に
何としても真心で応えんといけんが。

守ってあげたいいずはんがクッキーの産みの親なら
あたしは育ての親にならんといけんが。


愛しいクッキーの状況を
産みの親である守ってあげたいいずはんに報告してあげるのも
育ての親であるあたしの責任なのよ。




クッキーがな、
今どんな状態にあるんか。

元気なんか。

病気はしてないんか。

お金には困っ・・・・・



時間いい?
あ、そ。




でな、
守ってあげたいいずはんがあたしのために焼いてくれたクッキーな、
晩の7時頃、お尻から出ました。




つまり、
育ての親だったあたしが、
ある意味産みの親になったわけなの。


うん。
とても元気みたいよ。

病気はしていないし、
お金に困ってる風でもないし、
顔色はね、茶褐色。



あたしの勝手な判断なんだけど
海に帰してあげようと思うの。
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イチゴ柄のパンツで閃いたこと
あたしがな、
新品のイチゴジャムの瓶のフタを開けようとして
食いしばった歯の隙間から泡ぁ噴きながら
脱糞も辞さない覚悟で耳鳴りがするほどいきんでるのに
イチゴジャムのヤツうんともすんとも開く気配がないんでな、
旦那に頼むと1秒で開けられちゃった時に
あたしの頑張りでイチゴジャムのフタは開く寸前までいってて
あとは虫けらでも開けられる状態なんじゃないかと思うと
何か悔しいからさ、
旦那に頼む前にもっかいな、
脱糞も辞さない覚悟で耳鳴りがするほどいきんで締め直してから
「開けて」って頼んでみたら、
都合2回脱糞覚悟したにも関わらず
やっぱり1秒で開けられちゃってな、
イヤな敗北感にさいなまれちゃったんで
今度という今度はの思いで
こう、
フタと瓶の隙間にな、
瞬間接着剤をチュウチュウ埋め込んどいてからフゥフゥして
「開かんわぁ開かんわぁ」言ぅて一芝居うってな、
それから「開けて」って頼んだら
旦那のヤツあたしの不敵な笑みを見て
「何かあるな」と気づいたらしくて
蝶々結びの練習をしてた箱とヒモをコタツの隅っこにとらげて
「フン!」言ぅたかと思ったら3秒で開けました。

あれかな?
なんぼ瞬間接着ぅうたい文句にしとっても
2~30分置いた方がよかったんかなぁ?



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ブルゴーニュの密林で覚えた事
あたし、最近怒りっぽいの。
 
2ヶ月ぶりに料理教室へ行ったんだけどやっぱし怒った。
 


ウィークデーの真昼間ということもあってその時間の受講者はあたしひとり。
 
初対面の先生だったし、
お互い無駄口のひとつも喋らないで淡々と事は運んでたの。
 
先生といっても見たところ3つ4つ下じゃないかしら?
 
イカの下ごしらえも終わって一段落っぽかったので
ちょっと話し掛けてみました。 
 


「若いのに料理の先生だなんてすごいね」 
 


先生は人懐っこい笑顔で切り返してきました。
 


「若くはないんですよ」 
 


聞けばここの料理教室の卒業生で24歳だと。
 

(わ、若いじゃん)
 

他愛も無い会話でも楽しいひととき。 
 

 


ここで教室のドアが開いて若い女が入ってきた。
 
シャギーのロングヘヤー、二十歳そこそこってとこ。 
 
15分遅刻。
 


先生がたしなめた。
 
「○○さん、遅れるんだったら連絡してくださいね」
 

どうやらこのロングシャギーは遅刻常習犯らしくて、
先生がキツイ口調で重ねたわ。 
 

「急いでイカの下ごしらえをしてくださいね」
 

私は次の工程に進まないでシャギーのイカの下ごしらえを待たされ。
 
待たされながら後頭部が火照ってきた。 
だんだん怒りの蒸気が貯まってきたのね。 
 
聞こえるか聞こえないかくらいの声でブツブツ唸った。 

(ふつう謝らんか?
「遅れてごめんなさい」は常識じゃねぇか?)
 


先生が先に切れちゃった。
 
「ちょっと○○さん、
待ってもらってるんだから『ごめんなさい』くらい言ったら?」 
 
ところがシャギー、謝るどころかこう言いやがった。
 

「ちがぁうのぉ、ちがぁうのぉ、
2時にぃ~ 来ようとぉ~思ったんだけどぉ~・・・」
 



もぉいけん。 
あたし、沸騰した(ピィーーーー!!!)
 
 
 
「ちがう?
ちょ、ちょ、ちょ、ちょ、何がちがうん?」
 


あたしはこの「ちがぁうのぉ、ちがぁうのぉ」が大っ嫌い。

目の前で言われれば殴る蹴るで刈れるけど
テレビでアホタレントが言ってたら
スタジオのセット的なものがそのもんの頭に落ちるように
合わせた手ぇ揺さぶりながら念じるくらい大っ嫌い。


ちがうって言うから聞いてやってたら
ほとんどの場合何にもちがってないし。




シャギーは繰り返したの。
 

「ちがぁうのぉ、ちがぁうのぉ、
2時にぃ~ 来ようとぉ~思ったんだけどぉ~・・・」
 


テーブルの片栗粉をシャギーに向かって「フーフー」したった。
 

目潰しを狙ったんだけど舞い上がった片栗粉が意に反して
我が目を直撃したのでたまらず片ヒザをついて
ポチが死んだ時のことを思い出そうとがんばったんだけど
そもそもポチなんて飼ったことが無かったことに気づき
その代わりに生あくびを強制連射して涙で片栗粉を流そうと試みてたら
シャギーが笑っちゃったからたまらん。


あたしはネチネチしたことや回りくどいことが苦手なので
正々堂々と正面から真っ向勝負だ。


シャギーがよそ見をしているうちに
シャギーのイカに手ですくった水道水を滴らせて、
イカを揚げたときに『バン』と破裂するように細工ぅしたった。
 

案の定シャギーの烏賊が破裂し始めた。
 

シャギーは「ギャーギャー」わめいて鍋から離れようとしたけど
身体を張って退路を断ったった。
 

『ボン』
 

最大級の破裂が起こりシャギーとあたしに160℃の油がはねた。
 


たまらずシャギーとあたしは踊った。
 
 

ちょっと笑えて場が和んだんで
シャギーが遅れて来た理由を聞いてみる気になったあたし。
 


「で、何で遅れてきたんだっけ?」
 
「ちがぁうのぉ、ちがぁうのぉ、
2時にぃ~ 来ようとぉ~思ったんだけどぉ~・・・」
 


続きを聞くために「ちがぁうのぉ、ちがぁうのぉ」に耐えた。
 
「2時にぃ~ 来ようとぉ~思ったんだけどぉ~、
カレシとぉ~ビデオ見てたらぁ~時間過ぎちゃってたのぉ~」
 



あたしは武器として冷凍のヤリイカを右手に握った。



2005・8・5  URA_P掲載
2007・2・11 加筆
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今週、妻がチョコを買います
おい、ちょ、聞いてくれ!



昨日な、
チョコレートの番組を見ょ~ったらな、
一粒がな、
1000円も2000円もするようなんが出てました。





何を考えとんなら!





あれか?

高級感で攻め込んだつもりか?
(片方の手を後頭部へもう一方の手を腰へ)



ちょっとしたパーティー気取りか?
(そのまま身体ぁクネクネさせながら)


それともナニか?

リッツに乗せるんか?
(宙空に小さな長方形を描きながら)



もしくはビックリさせたろぉー思ぉーて料金設定しとんか?
(OKマークを逆さまにしてサングラス気分で)


あー、びっくりした。



思うつぼか?

あたしがビックリして思うつぼか?


そんなん買ょ~ったら毎晩毎晩タクアンのしっぽ齧って
暮らさんといけんよーになるがな。
(財布の札入れスペースを広げて何も入ってないのを見せつけながら)


腹いっぱいになるためには
一体全体、なんぼ要るんならや、これ。
(そのまま財布を下に向けてブンブン振りながら)


第一、チョコレートじゃご飯がすすまん、よいしょ、すすまんがな。
(落ちたカード類を拾いながら)



まぁええわ。

1000円しょうが2000円しょうが買う人がおるんじゃから
あたしがとやかく言う筋合いじゃないのは百も承知の助じゃけど。
(鼻の穴に親指だけ突っ込んで『パー』を全開させながら)


逆にぃ、
じゃぁ逆に質問、
ハイハイしつも~ん!
(指先までピーン)



ガーナのな、
その1000円も2000円もするようなチョコレートがな
ガーナのな、
10倍も20倍も美味しいんか?
ガーナより、これ、美味しいんか?


ガーナをな、
口に入れてジワーってトロかしてみ。
(腕を組んで目を閉じる)


めくるめく至福の時が展開されるで、これ。
(そのままクチだけ半開きにして)


そんなガーナより10倍も20倍も美味しいチョコレートがあるなんて
今のあたしにはにわかには信じられんな。


デルレイ?
エコール・クリオロ?
ドルチェファブリガ?
(首を右左右に曲げながら)



なんちゅう名前やねんな、これ。



蛾か?
最後のは蛾の一種か?
(脇を絞めたまま手をパタパタ)


あれじゃないの?
箱が高いんじゃないの?
(「置いといて」を一往復)



そんななぁ、
ご立派な箱とか要らんから100円にしなさいよ!
なんじゃったら直接ここへ放り込んでもらったらぇぇから。
(目を閉じて開けたクチを指差しながら)


『カチャ カチャ』



誰がズボン脱いどるんなら、これ。
(人差し指をツノに見立てて)


チョコを製造する過程でミルクを入れるんなら分るけど
直接ミルクだけ先にあたしのクチに入れてどうすんなら?
(人差し指をキバに見立てて)



アホか。



言おうか?

あたしのベスト3チョコ。

なぁ、言おうか?





ガぁーナぁ
(人差し指を立てる)

あー、キットカット
(親指を立てる)

おー、クランキー
(そのまま「キー」で『バン』と撃ってウィンク)


期せずして「カ行」、どう?、これ。


どれもこれも下手ぁしたら100円でお釣りがあるで。
(ゼニマークを下腹あたりで示し、
それをスカートの裾でチラチラ隠しながら)


言い換えればな、
庶民の生活に溶け込んどるってことなの。
(手をメガホンにしながらボリューム大で)

チョコレートだけに。
(片手でクチをおさえながら囁くように。
木の実ナナのイメージで)


分る?
(大きく2回マバタキ)


これ。


いや、分かれ!
(『ゲッツ!』で)




オレのはキットカットでぇぇから
そろそろご飯にしてくれ。
(お茶碗のご飯を掻き込むように右手を高速回転させながら)
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今一番悩んでること
お料理教室のあと旦那のポータブル金庫からくすねた商品券で
美味しいお惣菜を買ぉたろぉー
と思ってデパートの方へ向かって歩いてたら
岡山ロフトからバスターミナルにつながる中空の渡り廊下で
こっちに向かって全力で手を振る人がいたので
立ち止まってガン見したところ
どうやら友達の典子でした。





あたしはジェスチャーで━━━


自分を指差して
(あたしが)


典子を指差しながらその場かけ足をして
(そっちへ行くから)


地面を手のひらで押さえる格好をしました。
(待ってて)






典子はジェスチャーで━━━


手を合わせて拝み
(ゴメンね)


腕時計を指差し
(時間が無くて)


かけっこのポーズをしたあと
(急いでるの)


親指と小指を立てた手を耳に添え
(電話してね)


最後に「置いといて」をしながら雑踏に消えました。
(~は、置いといて)







あたしはジェスチャーで━━━


自分の「置いといて」をあらゆる角度から見ました。
(何で置いたんだろ?)
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バレンタイン企画詳細決定
つなんちイベント早見表


お気に入り記事投票

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全力で慰めて下さい

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根底から揺るがす話

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以上3つのイベントを
バレンタイン企画とさせていただきます。
奮ってご参加下さいませ。
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サザンを根底から揺るがす話
『♪砂まじりの血が先』



だと思ってて
男女が夏のアバンチュール的なことで
月明かりに包まれて潮騒を聞きながら
うっかり砂浜でナニに及び
女のコの中に砂が入っちゃって
摩擦でお互いザラザラに傷ついて
ナニを出す前に血が出た
っていうワイルドな歌だと思ってた。



『♪それにしても涙が止まらないどうしよう』

とにかく真水で洗って欲しいと祈るような思いで聴いてた。






皆様の思い込んでた歌詞のお話も聞かせてください。

左サイドバー根底から揺るがす話からどうぞ
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ペパーミント
「べえじゅのラピンがぃぃのぉぉぉ」

キモイから
鼻声と胸の前で合わせた手を解除してくれ! 
 
それにお前さんが欲しがってる車の名前は『ラピン』じゃない。
 

『ラパン』だ
 
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 
 
 
岡山市役所の駐車場は激烈に狭いんです。
一階に空きがあれば問題ないんだけど
大概空いている事はないです。
 
上の階を目指すことになるんだけど
その通路の狭さが尋常じゃないの。
 

4回トライして4回こすった。
てゆ~か最後の一回は激突した。 


オシャカとなりました。
 
 
こんな状態なので新車は絶対買ってもらえません。
 
極めて遺憾だけど地球のためにがまんするあたし。
 
でもでもでもでも 車種の目星はつけてあるの。
 
とってもかわいい外観で
色はベージュ。 
 
その車なら
予算の100万円以内でおさまるらしい。
 
旦那の間接的な知り合いが一肌脱いでくれたお陰で
ずいぶん値引きしてもらえることになって、 
早速現物を拝みにその中古車屋さんに向かってる車中で
旦那がサラっと言いました。
 

「ベージュは無いぞ
あるのは緑だ」
 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 
 

「べえじゅのラピンがぃぃのぉぉぉ」

キモイから
鼻声と胸の前で合わせた手を解除してくれ! 
 
それにお前さんが欲しがってる車の名前は『ラピン』じゃない。
 
『ラパン』だ。
 
 
「ちょ、緑て」
 

「いいじゃん、色なんてなんでも」
 
 
うちの旦那は頭がどうかしてしまったんかなぁ?
 
車で一番大切なのは色でしょ?
 
車なんて走ればいいんだから色というファクターは
イチゴショートケーキで言えばイチゴでしょ?
 
ちょっと険悪な空気を保ったまま車屋さんに着いたけど
その空気はすぐに和むことになります。
 
旦那の間接的な知り合いによると
担当してくれるHさんという人は
みのもんたにそっくりだと聞かされていたんだけど
これが中途半端に似てて笑えるの。
 
旦那を見たら自分のふとももをつねってた。
 
笑えるが笑っちゃいけない時に旦那があみだした荒技なり。
 
 
「どうも、お待ちしておりました。
Hと言います」
 
「ど、ど、どーもー。
Sさんの紹介でお世話になります、Mです」
 

旦那が両ももをつねって平常心をキープしてる。
 
 
「今日は奥様のお車をお探しだと聞いておりますが」
 
 
旦那が戦線離脱で咳き込み始めた。
咳き込んで笑ってることを誤魔化そうとするなんて
まるで、アドリブの聞かない三流芸人のようね。
 
 
あたしは違う。
 
 
なにせ大切な車を選ぶためにここに来たのだから
担当者が中途半端にみのもんたに似ている程度では
おちゃらけ気分にはなれないわ。
 
 





はい、ベージュの『ラピン』が欲しいんですけど
 
 
 





・・・『ラパン』でよろしゅうございますか?
 
 
 





はい、その『パン』でよろしくお願いします
 
 
 





あいにくベージュは切らしておりまして
今はペパーミントグリーンしか在庫がございませんが・・・
 
 
 






で、ベージュの『ラピン』・・・
 
 
 







『ラパン!』
 
 
 





で、その『パン』はいつ入りますか?
 
 
 





はっきり いつとは当店でもわからないんですよ
 
 




やっと落ち着いた旦那の提案で
とりあえずペパーミントグリーンを見てみることにしました。
 
 
 
 
 
 
 
 

あれ?
 
・・・・・ 
 
あれ? 
 
やばい。
 
超かわいい。
 
 
写真で見るとベージュが一番かわいいと思ったけど
実物を見るとペパーミントグリーンも悪くないね。 
 
多分あたしの顔はニコニコだったことでしょう。
 
 

「よろしかったら奥様、試乗されてみてはいかがですか?」
 
「うん、するする」 
 
 
 
旦那の顔色がみるみるベージュになりました。

さっきまで笑いをこらえるのに精一杯で
真っ赤な顔をしていた旦那の顔から
すっかり血の気が引いちゃってます。
 
 
みのさんに聞こえないボリュウムで耳うちしてきました。
 
 
「いいか、つな。
まだあのラパンはお前さんのものになったわけじゃないんだ。
だからいつものように
ぶつかる時が止まる時ってわけにはいかねぇんだぞ。
わかるな、試乗は丁重にお断りするんだ」
 
 
 
 
 
 
 


「是非、試乗させてください」
 
「どうぞこちらへ」
 
 
助手席に旦那、
後部座席に みの。
 
 



そしてわたしは────
 




────アイルトン・ツナ
 
 
 



もう日本語で止めても無駄よ
用事があるのならブラジル語で頼むわよ。
知らんけど。
 

コクピットからの視界は良好
思っていたよりもゆったりと広い 
インパネまわりもヴェリィーキュート 
 
 
『ブゥゥゥゥン、ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥン』 
 
 
 
「それは?」
 

「エンジン音です」
 

「口で?」
 

「ええ」
 
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
 
◆◆◆F-1グランプリin30号線◆◆◆ 
 
 
ラウダは言う、
モントリオールでツナはミスしたが、
私が26歳で同じ位置にいたならもっと多くのミスをしただろう。
 
マンセルがつづける、
あの日のモナコでツナをオーバーテイクするのは
キリストからサインを貰うより難しいことだ。 

 
すでに最終戦を待たずして
ドライバーズポイントで今シーズンの優勝を決めていますが
アイルトン・ツナ、ここでも勝って凱旋レースとなるのか。 
指定席ポールポジションで25台を従えて
くちエグゾーストノートが響きわたります。
 
 
『ブルルルン、ブルルルル、ブルンブルン!』 
 
 
・・・さぁ、レッドシグナルがひとつずつ点灯して・・・
 
 
『ブゥゥゥン、ブゥゥゥゥゥ、ブゥゥゥゥゥン!』 
 
 
・・・オールブラック! 
 
 
ツナ、第一コーナーに突っ込むぅぅぅ



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 
 
 
 
 
 
 
 




「すいません、足がアクセルに届きません」
 
 
「とりあえず降りましょうか」
 
 
 
───ピットスタートを余儀なくされました。
 
 
 
「ここのレバーを上げてスライドさせれば・・・」
 
 
 
「あ、免許証忘れた」
 

 
 





 


旦那がタオルを投入しました。
 
 
「Hさん、もう試乗は結構です
つな、いいよな?」


アイルトン・ツナは人生のピットスタートとなったけど
床に寝っころがってダダをこねるわけにもいきません。
大人としてなんとか中腰で踏ん張りました。
 
 
 
湿った重たい空気が流れます。
 
 
 
「あ、ああ、走ることはできませんでしたけど
運転席へ乗った感じはいかがでしたか?」
 
みのさんの優しさが冷えたハートに染み渡りました。 
 
 
 
「とても見晴らしが良かったでした」
 
あたしにできる精一杯の笑顔で応えました。 
 
 
 
「見晴らして」

旦那が再び自分のふとももをつねってます。
あたしが涙のピットスタートだっていうのに。
 
 
 
「これに決めれば?」
 
 
「うん、決める」
 
 
「ありがとうございます」
 
 

とんとん拍子に話がまとまり
ペパーミントグリーンのラパンの購入が決まりました。 
 
 

ショールームのテーブルで旦那が書類にサインをしています。
 
あたしは、
籐のバスケットの中のキャディーが気になって仕方がありません。
 
 

「これ、頂いてもいいですか?」
 
「どうぞどうぞ、いくらでも」
 
 

せっかくペパーミントグリーンに決めたのだから 
「ハッカ」を頬張りました。
 
そんな中、旦那とみのさん合意のもと
任意保険のグレードが大幅にアップされたようです。
 
 
「・・・と、まぁ、そのような運転技術ですから
でっかいのに入っておかないと」
 
「備えあれば憂い無しですからね」
 
「グフフフフフ」
 
「ウヘヘヘヘヘ」 
 
 
悪代官と越後屋の三文芝居に見えたけど
私の運転技術じゃモンクは言えなもんね。
 

 
 
「同乗者保険もでっかくお願いしたいんですが」
 
「死亡時5000万!
これなら奥様の運転でも安心ですな」
 
「グフフフフフ」
 
「ウヘヘヘヘヘ」
 
 
 
そろそろ怒るところじゃないかと思ったけど
ガラスのテーブルをひっくり返すわけにもいかないから、
ハッカの飴ちゃん
噛み砕いて『ハァ~』してやったわ。



2006・3・7 URA_P前編掲載
2006・3・8 URA_P後編掲載
2007・2・4 加筆
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初雪の頃
このお話は大好きな「冬のソナタ」を観るために
あってはならない考えが頭をよぎった主婦と
容赦なく波状攻撃をしかけてくる便意との壮絶な戦記です。


「冬のソナタ」があまりお好きでない方や
お食事中の方の閲覧はお薦めできません。






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